2016.09.06 4:50 中潮 ☁→ ☂ 波0.5~1m
立て続けの台風に行く手を阻まれ、その合間の晴天日には休日も合わず禁断症状になりそうな最中、台風12号が山陰沖で熱帯低気圧に変わり、新潟は「曇のち雨」という予報の6日早朝、意を決して少しでも良い条件を求めて笹川流れから山形へ。
間もなく夜明けというタイミングで到着し、海面を見ると波もにごりも少ないもののゴミが多い、やや良のコンディション。
早速、まだ1度も結果の出ていない自作テンヤに根係り防止の改良を加えた自慢の竹テンヤ3本針2号をケースから取り出し、自家製の塩サバと岩場で見つけた小蟹をくくりつけ準備完了。
朝日が昇り明るくなる中、1投目。
ズル引きしながらタコの乗る感触を待つ.........................。
しかし、何の感触もないまま2投、3投、4投を繰り返し、去年高確率だったポイントでもハズレ。
「いったい今年はどうしたんだっ...................!!」と思うぐらい、投入・ズル引きする場所にタコがいない。
海水を取る手の生暖かさに地球温暖化の影響?、いや自分の「釣師としての腕」が落ちた? あるいはタコを追う「野生の勘」が歳とともに衰えた?
釣れない言い訳を考えながら2時間、いい加減場所移動をするために、段差のある堤防から降りようと目先を海中に向けたところ、
(◎д◎ )!!
水深80cmほどの底で足をゆっくり動かしながら泳いでいる魚を狙っているタコを発見!!
まさに海神様の恵み?と、逃げられないようにテンヤをゆっくりと降ろしながらタコに近づける。
ソロソロとテンヤにタコが近づき乗ったところを確認してから20秒待ち、
おもいっきり!!
ぐいっっっっっっっ
とテンヤを持ち上げると、
海面から勢いよくテンヤと一緒に出てきたタコは、「ビシャッ!!」という音とともに空中で針からはずれ堤防に落ちた。
自作テンヤでの記念すべきお持ち帰りの1匹 380gなり。
大きさは別にしても1匹釣れる、釣れないでは、帰り道のテンションはずいぶん違う。
その後は、投げ餌木で狙うが反応もなく、アオリイカで有名な「k」に移動。
堤防には、ところどころアオリイカの吐いた墨が転々とついており、シーズン突入を思わせる。
ここは、今年7月に釣り仲間が3時間ほどで7匹釣り上げた期待大の場所。
早々ポイントに移動し
テンヤを投げ感触を待つ.........................。んっ?
ん...........................................釣れない!!
周りを見渡すと、対面では遅れてきたイカ釣師が逆噴射するイカを釣り上げている。
その右側45度の角度では、船に乗ってダイビング教室に出かけようとしている髪の長いお姉ちゃん2人がハイレグ姿になり、ダイビングスーツを着込もうとしている。
タコ釣りに来て初めて感じた逆噴射しそうな気持ちを抑えつつ、
釣竿の先に神経を集中させながら目だけはしっかりと水着姿を追いかけるも、引く竿には
何の感触も伝わらない。
一向に反応しないテンヤを投げては巻き、投げては巻きを繰り返していると
ポツポツと雨が................。
収穫あったとはいえ、まだ1匹。片道150km以上かけて来た事を考えると帰路につくにはまだ惜しい。
風も出てくる中、イカ釣師もひとり、ふたりと帰り支度。
結局、ふらちな気持ちを持った漁師には、海神様は2物を与えてはくれませんでした。
気を取り直し、新潟県に移動。
テンヤからタコジグに替え上げ下げを繰り返していると、堤防上で押し戻されそうな風が徐々に吹くようになり遠くを眺めると、だんだん白くなって景色が見えなくなってきた。
波もたち始め、流されてきたクラゲが集まってくる。
迫ってくる雨雲にどうしようかと迷っていると、ジグが壁に引っ掛かりグイグイと引っ張ってもビクともしない。
いつもなら、あっさりとタコ糸を切っているところだが、「いかくん」(過去記事参照)の話を思い出し、タコ糸を緩め待つこと3分。雨も風に交じって大粒になってきた。
しかたなく2~3度思いっきり引いても外れないため、仕掛けもろとも切れても構わない
と思い、力一杯竿を引き上げると、
タコジグに乗った小さなタコが現れた。
見た目も200gに満たないリリースサイズ。
こんな小さなタコでも、張り付いたらすごい力だと感心しつつ、さらに雨脚の強くなる中、タコを海に放り投げ、小走りで車に戻った。
その後は、土砂降りの雨。
今回の釣行はこれにて納竿。
■本日の釣果
タコ 1匹 380g
■本日のロスト
自作テンヤ 2ケ 餌木 2ケ